
Photo credit: upeters via Visual Hunt / CC BY-SA
Fallout4は、快適にプレイする上である程度のスペックが必要だ。Fallout4公式では、最低”GTX 550 Ti 2GB”、推奨”GTX 780 3GB”である。数年前に自作PCを組み立てた人たちにとって、このスペックは生優しいものではない。推奨スペックを満たせていないと、ダイヤモンドシティーやグッドネイバー周辺でカクつくようになってゲームプレイどころでなくなる。それに、スペックを満たせていても、プレイ中にカクつく人もいるようだ。この記事では、推奨スペックを満たせていなくてもカクつく状態を改善する方法を紹介する。
目次
推奨スペックと筆者スペックの比較
まず、公式推奨スペックを概観しよう。
OS | Windows 7/8/10 (64-bit OS required) |
プロセッサー | Intel Core i7 4790 3.6 GHz/AMD FX-9590 4.7 GHz or equivalent |
メモリー | 8 GB RAM |
グラフィック | NVIDIA GTX 780 3GB/AMD Radeon R9 290X 4GB or equivalent |
ストレージ | 30 GB 利用可能 |
そして以下は、筆者が利用しているPCのスペック。
OS | Windows 7 64bit |
プロセッサー | Intel Core i7-3770K CPU @ 3.50GHz (8 CPUs) ~3.5GHz |
メモリー | 8 GB RAM |
グラフィック | NVIDIA GTX 760GB 4GB |
ストレージ | SSD 120GB |
このマシンは、数年前に組み立てたまま同じ状態を保っている。見てのとおりグラフィックとCPUが推奨スペックを満たせていない。Fallout4の初回起動時に最適なグラフィック関連の設定がされるが、ダイヤモンドシティーやグッドネイバー周辺でカクつく。美化MODを入れだすとゲームプレイどころでなくなる。MODは入れたいし、快適にプレイしたい。でも、リアルマネーをかけたくない。ここから、タダでなんとかする方法をとことん突き詰める旅がはじまる。
GeForce Experienceの推奨設定に変更する
一番簡単ではじめに試すと良いのは、GeForce Experienceを用いたグラフィック設定だ。NVIDIAのグラフィックボードを利用している方ならインストールされていると思う。GeForce Experienceでは、利用しているグラフィックボードとゲームの相性を見て、最も良いと思われる設定に変更する機能がある。
GeForce Experienceの設定方法
では、実際に設定してみよう。GeForce Experienceを起動して、右上にある”ホーム”タブを選択する。パソコン内にあるゲームを自動で検索したゲームタイトルが一覧表示される。”Fallout 4″を選択。画面が切り替わったら、黄緑色の”最適化”ボタンを選択。以上で終わりだ。簡単。
GeForce Experience最適化の詳細設定
”最適化”ボタンの右の”モンキーボタン”を選択すると、最適化についての詳細設定ができる。ここでは、解像度やディスプレイモードの選択などが設定可能。パフォーマンスよりにするか、画質重視にするかバーを動かして適宜調整もできる。プレイしつつ調節すれば最適解が見つかるだろう。
Fallout4ConfigToolを利用して設定を変更する
Fallout4では”ini”ファイルを編集してグラフィック設定などを細かくカスタマイズできる。しかし、PCに慣れない人にとってはハードルが高い。それで、Fallout4ConfigToolのインストールをおすすめする。選択形式で設定を変更でき、失敗してもボタン1つで元の設定に戻すこともできる。導入や使い方は、以下サイトにて書かれているので割愛。
狭き桃 Fallout 4: Fallout 4 Configuration Toolについて
Fallout4 情報局|Fallout 4 Configuration Tool v1.3
ゴットレイ(GodRays)をオフ(OFF)
ゴットレイの設定だけでかなり動作が軽くなる。Fallout4ConfigToolを使って設定をしよう。まず、Fallout4ConfigToolを起動し、Performanceタブを開く。中央下段に”Enable Volumetric Lighting”と書かれているボタンがある。これをオフにする。これで、ゴットレイ(GodRays)をオフ(OFF)にした。ゴットレイON/OFFの違いは下記Youtube動画が参考になる。
Windowモードにし、解像度を変更する
一昔前までは、フルスクリーンのほうが動作にカクつきが少ない印象のあるゲームタイトルが多かった。しかし、Fallout4はウィンドウモードのほうがカクつきが抑えられるように感じる。解像度を一回り小さい1600×900ぐらいに縮小すると、FPSが少し上昇した。ただ、Windowsモードにして解像度を低く設定すると、HUDが小さくなる。慣れれは問題ないかもしれない。解像度は、Fallout4ConfigToolの”Tweaks”の”Custom Resolution”で細かく調整できる。
Fallout 4 – Texture Optimization Project の導入
上記方法でも解決に至らない場合は、少し手間がかかるがバニラのテクスチャを半減したファイルに置換えるMODである“Fallout 4 – Texture Optimization Project “を導入しよう。下記リンクからダウンロードできる。
Fallout 4 – Texture Optimization Project by torcher
DISCを読みながらコツコツ作業
このMODのDISCに書かれている内容をよく読みながらコツコツ作業をこなしていく必要がある。英語がわからなければ、下記リンクのコメント欄にて日本語訳が書かれている。抜粋しておこう。
Fallout 4 – Texture Optimization Project
①デスクトップに「Working」というフォルダを作ります。
②「Working」フォルダの中に「1」と「2」という名前の
フォルダを作ります。③Texture Optimization Projectを解凍した中身(Texturesフォルダ以下)を「2」の中に入れます。「1」は今のところ空でOK。
④Archive2(Fallout4→Tools→Archive2→Archive2.exe)を使って、バニラのtextures.ba2(Fallout4 – Textures1.ba2とか)を選択します。
⑤開いたら「Working」フォルダの「1」フォルダの中に、4.で選択したアーカイブの中身を抽出します。(Archive→Extract All To…で「1」フォルダを指定)
⑥「Working」フォルダ上で、キーボードのシフトを押しながら右クリックして、『コマンドウィンドウをここで開く』をクリックします。
⑦コマンドプロンプトで以下の通り作業して下さい。
『robocopy』とタイプしてからコマンドにスペースを1つ入力、「2」フォルダをコマンドプロンプトにドラッグし、コマンドにスペースを1つ入力、「1」フォルダをコマンドプロンプトにドラッグし、コマンドにスペースを1つ入力、『/s /xl』と入力。
(例:C:\Users\ユーザー名\Desktop\Working>robocopy C:\Users\ユーザー名\Desktop\Working\2 C:\Users\ユーザー名\Desktop\Working\1 /s /xl)「1」フォルダはアーカイブ可能になりました!
⑧再パッケージするために再度Archive2に戻り、File→NewからFormatをDDSに設定して、あとの設定はお好みで(デフォルトのままでもOK)
それが完了したら、Archive→Add Folder…で「1」フォルダ内のtexturesを選択し、File→Save As…で抽出元のファイル名(Fallout4 – Textures1.ba2とか)で任意の場所に保存します。⑨バニラのtextures.ba2は何個かあるので、全て完了するまで④~⑧の作業を繰り返してください。
⑩元々のtextures.ba2のバックアップを取り、編集したtextures.ba2と置き換えて下さい。
※Archive2はBethesda.netで見つけられます。Bethesda.netのアカウントを取得して、creation kitをダウンロードしてください。
※⑧まで完了して次のアーカイブのリパッケージ作業に移る前に、「1」フォルダの中身を削除して下さい。
リパッケージ作業を行った場合、Modは不要なのでNMMから削除して下さい。
Archive2はどこにあるのか
このルーティーン作業の中で躓くポイントとしては、”Archive2”があげられる。これは、Bethesda.netから配布されているCreation kitの、インストールしたパッケージの中に存在する。Creation kitは、”Bethesda Launcher”から入手できる。”Bethesda Launcher”は、下記リンクの上部”Launcher”から入手しよう。
つまり、Bethesda.netからBethesda Launcherをダウンロード&インストールして、それを使ってCreation kitをインストールする。その際、Bethesda.netのアカウントを取得しなければならない。Creation kitをインストールすると、Data\Tools\の中にArchive2が作成されているはずだ。
Archive2のエラーに対処する
なんとか”Archive2”を導入したものの起動できないことがある。その際は、下記リンクの”Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2012 Update 4 “をインストールする。
Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2012 Update 4
価値ある作業だが作業手順と時間がかかる
上記の作業をすべて行なうには、数時間かかる。大きなテクスチャファイルを解凍して、必要なものだけ上書きし、改めてテクスチャファイルとして圧縮させるからだ。この作業のスピードは、PCのスペックと作業する人のスペックに比例する。同じ作業を何回か繰り返すことになるので、細かい作業が苦手な人は苦痛かもしれない。それでも、この作業をする価値は大いにある。多くの人のコメントから明らかのように歴然たる違いを実感できるからだ。筆者も適用して努力のかいがあったと感じた。
もっと細かく設定する
「まだまだ軽く最適化できるはずだ…!こんなもんじゃない。」という方は、Steam コミュニティでまとめられている下記軽量化Tipsをご覧あれ。各種設定の違いが画像つきで詳細に説明されている。しかし、下手に変更しすぎるとかえって予期しない状態になることもある。そのときは、GeForce Experienceで最適化をしてやれば元通りになることを覚えておこう。
これから新作タイトルをプレイするなら買い替えも検討しよう
筆者自身、これからニュータイトルをプレイするためには、それ相応のスペックを満たしたマシンが必要になることを感じている。物理メモリ(RAM)を16GBにしたいし、グラフィックボードをGTX 1060あたりに格上げしたい。数年前よりは安く手に入るので近々買い換えるかもしれない。
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